町の明かりがまた一つ消えていく 〜納品先のお店の「閉店のお知らせ」〜

2020/09/12

町の明かりがまた一つ消えていく

〜納品先のお店の「閉店のお知らせ」〜

失礼ながらご年配の方が営業されていたお店なので、いつかはおやめになるとは思っていましたが、その時がとうとうやって来ました。
私なりに覚悟はしていまいたが、やはりこんな張り紙を見ると寂しい。
「お店やめられるんですか??」と言う私の問いに、
おばあさんは元気に「やめます!」ってすがすがしく返事がきました。
気持ちにようやく割り切られて決心をした心は晴れ晴れしいのだろう、、、と感じました。

地方の個人商店の現状

都会ではあまり見なくなったような地方のお店。
売上は下がり非常に厳しい状況ではあるけども、近隣のご年配の方には無くてはならないお店。
そうは言っても運営する側ににとっては、赤字ではいつまでも続けることが出来ません。
補助金があると言っても、80歳も過ぎてそんな申請をする気にもならない、、、
そんな現状があるわけです。
何年か前にご主人がお亡くなりになり、
当時やめようかとも思っていたようですが、
近隣の支えもあってここまで続けてこられたようです。

この度のコロナ禍で辞められるわけではないと思いますが、
一つのきっかけとなったかも知れません。
今後、このようにお店が沢山消えて行き、日本の経済成長を支えていたお店は消えていくのだと感じました。
いつごろまでだろう。
1990年代はアイスの主販売先も個人商店が占めていた。
それが、スーパーにうってかわり、コンビニ、ドラックストアと変化していきました。
ある意味、昔の個人商店は時代とともに必要性が無くなって来たのかも知れません。
「そんなことない!」と言う声が聞こえて来そうですが、
だったら利用していますか??と聞きたい。
私たちは、そんな個人商店と先代の時から繋がっています。そして私もこの20年近くそんなお店を見て来ました。
コープの宅配や近隣にコンビニが出来て、「売れなくなった、、」って良く店主は言ってます。
進化が無いと言えばそれまでかもしれませんが、昭和の良き時代がそのまま残っているお店。
残念だけれども、進化が無ければ淘汰、消滅しかありません。

私たち卸先から見た小売店

私たちも他人事ではありません。
昔からお付き合いのあるお店が少しずつ減って行き、これまで点を線にして配送ルートを拡大もしてきましたが、
一つずつ店が無くなるたびに、線が点に近づいていきます。
やはりこのコロナを機に、考え方も180度変えて事業を見つめ直す必要があります。

今の私たちで言えば、ネット通販の拡大は急務。
とはいっても、ビジネスだけで考えたくありません。
美味しいもの→みんなに紹介→食べて喜んでくれる→嬉しい
その先がたまたまビジネスだった。。
そんな綺麗毎だけでは食っていけないですが、始まりはそうだったわけです。
その初心の気持ちを忘れずにしていきたいと思います。

今、私たちが卸をやめるとアイスがお店まで届かないところが沢山出来ます。
ということは、いわば私たちもライフラインを担っているわけです。
重責は重いと感じています。

 

◆アイス卸 「同業者の廃業」記事です。これが地方で起こっている現実です。

 

 

◆私たちはアイス屋です。

 

◆この車でアイスを配送しています。

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