アイスに賞味期限記載が始まる

アイスに賞味期限記載が始まる 2020/01/29

アイスに賞味期限記載が始まる

アイスクリーム業界において、ある意味タブーの領域なのかもしれないところへ、よく明治さんは入り込みましたね。
大きな反発もあったはずです。
まずは全文をご覧下さい。

＜アイスクリーム流通新聞記事より＞

明治は1月22日、「エッセルスーパーカップ」などの市販アイスで、2020年6月から順次賞味期限を表示すると発表した。
アイスにおける賞味期限表示は省略することが認められているが、消費者からの「食の安心」への高まる期待に応えることと、消費者の日々の生活充実に貢献していく観点から決めた。
同社は、明治グループサステナビリティ2026ビジョンにおいても、「安全・安心」の確保はさらに強化する領域であり、消費者からの「食の安全」への期待は、近年ますます高まっている。
そこで、同社は消費者の期待に応えるべく、賞味期限表示の省略が認められている市販アイスクリームにおいて、賞味期限を表示することにした。
賞味期限の表示は、主力の「エッセルスーパーカップ」シリーズを2020年6月から展開することを皮切りに、2021年4月を目途に同社の全ての市販アイスに表示する予定。この取り組みを通じ、同社は食のリーディングカンパニーとして、「お客様の気持ち」に寄り添い、「食の安全・安心」への期待に応えていくことで、日々の「生活充実」に、貢献していく方針である。

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Q. アイスクリームに賞味期限がないのはなぜですか?

A.アイスクリーム類は冷凍で保存されており、品質が安定しているため、賞味期限の省略が認められています。

その理由は
●アイスクリーム類は通常－１８℃以下の温度で保存されていますので、細菌が増えることはありません。

●アイスクリーム類は－１８℃以下で管理されていれば、品質の変化はきわめて少なく、人の健康を損なうようなことはありません。

●アイスクリーム類は一度溶ければ、状態が変化して元の状態には戻りません。しっかりと温度管理がされていたかどうかを見分けることができます。外観に変化がなければ正常であると判断できます。

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賞味期限が出来ることで何かが変わる

アイスはある意味賞味期限が無かったから商売がしやすかった面があります。
この賞味期限記載で、新規商品へのチャレンジが減ってしまうことが考えられます。
これまでアイス業界では、ある程度日数が経過しても売れない商品は、安くで業者へ回します。もちろん安くなるということは、日数の経過や売れなくて過剰在庫になった商品。だからメーカーもチャレンジが出来たんでしょうが、賞味期限が記載されると賞味期限が過ぎた商品は売れなくなりロスとなるので、業者も安くても安易に手が出せなくなります。
だから明治のこの決定には大きな反対もあったはず。
それを跳ね除けて前に進んでいる明治はアイス業界のリーディングカンパニーと言えるでしょうね。

さて、この先この表示が業界にとって吉と出るのか凶となるのか見届けて行きます。
ある意味楽しみなチャレンジかも知れません。