緊急事態宣言が出ようとしている兵庫県下のアイス業者の今！

緊急事態宣言が出ようとしている兵庫県下のアイス業者の今！ 2021/04/21

緊急事態宣言が出ようとしている兵庫県下のアイス業者の今！

兵庫県北部の田舎で、アイスクリーム（ロッテ・グリコなど）の総合卸を行っているやまざとと申します。個人事業主です。
田舎なので、観光地関連に重点を置きアイスの卸販売を行っています。

そろそろと大型のＧＷが近づいて来て、どこの業者やお店も準備万端でお客様を迎えようとしているこの時、県では緊急事態宣言の要請準備。
この分だと、もちろんＧＷは緊急事態宣言が出て自粛や時短、閉店要請で今年も観光地は閑散とするのかな、、、と予測をしながらでも業者の立場としては欠品を出すわけにはいかず、通常通りにアイスを注文し本日冷凍庫もパンパンになりました。

よし、今年は売るぜ！と気持ちとは裏腹に、民宿やホテル等でもキャンセルが増えているようですし道の駅等ではお客さんが減っています。
医療のキャパオーバーを考えると致し方ないとは思いますが、今置かれている自分の立場で物事を考えると複雑。

大阪などを見ていると、ここに来るまで宣言を要請するのかどうか？？迷っているように見えますが、ＧＷの「人の動き」、その動きに合わせての「物販の動き（発注）」を考えるともっと早く決断してほしいですよね。
発注をかけて緊急事態宣言が出るかもよ？？ってなっても発注はもう止めることが出来ません。

業者への補償と言えば!?

経済産業省から緊急事態宣言の再発令により影響を受けた皆様へ
飲食店の時短営業により影響を受けた事業者に一時金を支給します。ということで、本年１～３月のいずれかの月の売上高が対前年比（または対前々年対比）▼５０％以上減少していること。

補助金額は、法人で６０万、個人で３０万とわずか。私たちの対象は３０万円となるわけですが、多分もらえないです。
というのも、私たちは卸販売以外にも別の事業をおこなっています。もちろんそちらの事業もコロナの影響を受けているわけですが、こちらの補助申請では、申告書の数字を見て判断されるんです。ということは、申告書で事業別に申請をしていればアイスの卸だけの数字が確認出来るため問題がないんですが、
私たちのような個人事業主は事業別ではなく、申告書は事業合計で提出しています。もちろん事業別の内訳はありますが、申告書に反映はされていません。そうなると、アイスが５０％以上減少していても他の事業が２０％減少程度なら単純に昨対比５３。３％となります。
昨年の飲食店の補助金申請は、手書きの写しでもいいようなことを言っていましたが卸業者等に対しては厳しい対応ですよね。

（例）
・アイス２０年度売上（２００万）コロナ影響２１年度売上（８０万）６０％減少なので補助金対象です。
・別事業２０年度売上（１００万）コロナ影響２１年度売上（８０万）２０％減少。
・上記売上合計（３００万）コロナ影響２１年度売上（１６０万）となり、申告単位合計での昨対は５３．３％となり補助金から対象外となるわけです。
上記は極端な例ですが、数字だけで表現するとこのような結果となるわけです。

アイスは賞味期限が無い商品！

幸いかもしれませんが、アイスクリーム類はきっちりと冷凍保存されていれば賞味期限はありませんので廃棄の心配はありませんが、１部ソフトクリーム用のミックスやコーン類は賞味期限があります。
明日、大型の観光地へ大量にアイスの納品に行きます。もちろん近隣の大阪からの流入の多い地域なので状況を見て「待った！」は無いとは思いますが、ここ１週間程度が目まぐるしく動きそうですね。
ヒヤヒヤですよ。納品があるのと無いのであれば、お金の動きが変わりますからね（キャッシュフロー）

一つ余談ですが、
観光地などで販売されているお土産物などは、ＧＷを予測して３月末には発注数量を出すようです。もちろん賞味期限あり。昨年の緊急事態宣言では多く廃棄もしたようですが上記のように保証はわずか。。。。